GenEP部門

全学的教育プログラム策定プロジェクト(GenEP)のプログラム提言

新学期を迎えて、どんな授業を取ろうか履修計画をたてながら心躍らせていることでしょう。ここではみなさんの授業選びの参考に、2007年度から一橋大学で始まるジェンダー教育プログラムのカリキュラムをご紹介します。

GenEPとは?:(Gender Education Programの略)

一橋大学では、2005年度より、全学的なジェンダー教育の推進、ジェンダー研究の活性化を目指した活動に取り組んできました。2007年度にはその推進母体として社会学研究科内にジェンダー社会科学研究センターを開設し、毎年たくさんの学生・院生のみなさんにジェンダー、セクシュアリティに関するさまざまな授業を提供してきました。このような全学的プログラムはとてもユニークなものであり、多種多様な分野にまたがってこれほど多くのジェンダー関連科目を提供できる大学は一橋大学のほかにはありません。将来さまざまな分野で活躍するであろうみなさんが、全学共通教育から各学部・大学院科目にまでいたるこのジェンダー教育プログラムに積極的に参加されることを期待しています。

*2021年度 ジェンダー教育プログラム

**「2021年度 GenEPリーフレット」はこちら。

※過去のリーフレットはアーカイブからご覧いただけます。

<講義におけるジェンダー関連の問題を取り上げる目安>

★:講義全体をジェンダーの視点から構成する
◎:ジェンダーを講義の一つの柱とする
○:ジェンダーについて1,2回取り上げる
※は学部・大学院共修。

*履修登録の際には、学習計画ガイドブック(学部)/学生便覧講義要項(大学院)に従って下さい。

*とりわけ本年度はCOVID-19感染拡大防止措置として、カリキュラムなどに大幅な変更が為されている場合があります。委細は必ず各授業のシラバスおよびオリエンテーションで確認してください。


 

学部基幹科目群

★ヒューマン・セクソロジー 【全学共通/春夏‐火2】水野哲夫

性は人格と深く結びついており、人権の欠かせない要素でもあり、「セクシュアリティ」として捉えるべきものです。この科目は「性の多様性とジェンダー・セクシュアリティ平等」、「生殖をめぐる科学と人間関係」、「性愛のゆくえ―性の関係性を問い直す」、「さまざまな性感染症」、「性と人権をめぐる現状と展望」という章だてで、性的自己決定力の獲得をめざすものです。

★クィア理論 【社・発展※/夏‐火金2】平森大規

人文学のみならず社会科学においても近年注目を集めつつあるクィア理論の基礎概念と考え方を学びます。本年度の授業では、クィア・スタディーズの基本文献に加えて、日本を事例とした研究、ブラック・クィア・スタディーズ、クィア人口学などの文献を講読し、性のあり方をめぐる社会現象を考察する上で必要不可欠な基本姿勢を身につけます。なお、この授業は英語開講科目です。

★ジェンダー/セクシュアリティとライフデザイン 【社・導入/秋冬‐月2】太田美幸・神谷悠一(オムニバス講義)

性の多様性をめぐる現代社会の状況を理解し、大学で学ぶジェンダーやセクシュアリティについての知見を生涯にわたる社会生活や職業生活にいかに活かしていくか、社会環境にいかにして働きかけるかを実践的に考えます。一橋大学卒業生有志団体「プライドブリッジ」からの寄附金によって開講される寄附講義です。

★ジェンダーと人権【全学共通/秋冬‐月3】辻村みよ子・谷田川知恵

社会や法におけるジェンダー(性差)、セクシュアリティの意義や課題について、人権論の視点(「ジェンダー人権論」)からアプローチします。憲法や女性差別撤廃条約、男女共同参画社会基本法等を踏まえて、日本の男女共同参画(ジェンダー平等)の現状と課題を総点検し、人権論としてのジェンダー問題を、政治・雇用・家族・学術分野等の領域ごとに具体的に検討していきます。

★ジェンダー特論/地球市民とジェンダー【社・発展※/秋冬‐火5】千田有紀

ジェンダー論の現代的な課題と理論について学びます。ジェンダーという概念は、身体を基盤にしつつ、社会化によって性役割や性自認(ジェンダーアイデンティティ)が形成されていくという理論的方向性を可能にしました。ポスト構造主義を経てさらに、身体すらまた構築されているという視角が打ち出されました。さまざまな課題が山積されているにもかかわらず、平等が達成されたかのように語られるポストフェミニズムの時代に、ジェンダーにかんするどのような課題が残され、作られてきたのかを考えたいと思います。

★ジェンダーとセクシュアリティの心理学 【社・発展/秋冬‐木1】柘植道子

心理学の視点からジェンダーとセクシュアリティにアプローチします。具体的には、セクシュアル・マイノリティ、ジェンダー・ステレオタイプ、 ジェンダー役割負担、性役割態度、性差、インターセクショナリティ、 心理学研究におけるジェンダーバイアスなどを扱います。

★ジェンダーから世界を読む 【全学共通/秋冬‐金3】町田みどり(オムニバス講義)

さまざまな時代、地域、言語文化を専門とする講師陣が、「ジェンダー」という視点を共有して、「世界」のありようを多角的に読み解くリレー講義です。いろいろな言語文化のなかのジェンダーを読み解いていきます。


「一橋プライドフォーラム」事業

CGraSSでは2019年度より、ジェンダー教育プログラム(GenEP)のフォローアップを行う新プログラムとして、「一橋プライドフォーラム」を開始しました。このプログラムは一橋大学卒業生有志団体「Pride Bridge」からの寄附金により運営されるもので、(1)ジェンダー/セクシュアリティをより深く学びたい学生・教職員のためのリソースセンターの設置・運営、(2)LGBTQフレンドリーな教育環境整備のための共同研究プロジェクトを実施します。

■Pride Bridge寄附講義「ジェンダー/セクシュアリティとライフデザイン」

セクシュアリティやジェンダーをめぐる不平等・不寛容・不公正な状況を「自分ごと」として捉え、自らの生き方や働き方、社会との関わり方について実践的に考えたい学生のための科目です。性の多様性をめぐる現代社会の状況を理解し、大学で学ぶジェンダーやセクシュアリティについての知見を生涯にわたる社会生活や職業生活にいかに活かしていくか、社会環境にいかにして働きかけるかを実践的に考えます。毎回ゲストスピーカーを招聘し、企業・NPO・他大学等における先進的な取り組み、法制度改正の動向、卒業生のライフコース、自治体や労組等の取り組みなどについてお話しいただきます。学期の最後には授業の成果をまとめ、学生によるワークショップやプロジェクトの実施を検討します。 学部・学年を問わず、関心ある学生の履修を歓迎します。

開講区分:秋冬学期(2021年度) 曜限:月2 担当教員:神谷悠一/太田美幸

■一橋プライドフォーラム・リソースセンター

ジェンダー/セクシュアリティについてより深く学びたい学⽣・教職員のためのリソースセンターです。国立西キャンパス第二研究館5階奥にあり、 学生団体LGBTQ+Bridge Network の協力により運営しています。蔵書の貸し出しや情報提供をおこなっているほか、小規模イベントなどの開催を予定しています。誰もが安心して利用できるよう、安全性の確保には細⼼の注意を払っています。開室スケジュール及び利用ルールは、こちらよりご確認ください。


*連携科目群および大学院科目については上掲のGenEPリーフレットをご覧ください。

 

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