全学的教育プログラム策定プロジェクト(GenEP)のプログラム提言

新学期を迎えて、どんな授業を取ろうか履修計画をたてながら心躍らせていることでしょう。ここではみなさんの授業選びの参考に、2007年度から一橋大学で始まるジェンダー教育プログラムのカリキュラムをご紹介します。
GenEPとは?:(Gender Education Programの略)
私たちの大学では、2005年度より「一橋大学における男女共同参画社会実現に向けた全学的教育プログラムの策定」(GenEP)プロジェクトを始動しました。これは、社会学部の教員が全学の教員と連携しながら、男女共同参画社会実現に向けた本学ならではのジェンダー教育プログラムの策定を目指した活動です。このGenEPプロジェクトの2年間の活動をへて、いよいよ2007年度から新しいジェンダー教育のプログラムが始まります。共学の大学として男子学生・女子学生が肩を並べて男女共同参画社会に向かう時代のトレンドを学び、相互の課題を受けとめあうことはとても大事なことです。将来さまざまな分野で活躍するであろうみなさんが、全学共通教育から学部・大学院科目まで体系的に組まれたこのジェンダー教育プログラムの第一期生として、積極的に授業に参加されることを期待します。

*2009年度 ジェンダー教育プログラム
 本年は、学部基幹科目群を6科目、大学院基幹科目群を3科目、学部連携科目群として28科目、大学院連携科目群として16科目、合計53科目を提供します。学生・院生のみなさん、どうぞ、ふるって受講してください。

**「2009年度 GenEPリーフレット」はこちら。

<講義におけるジェンダー関連の問題を取り上げる目安>
★:講義全体をジェンダーの視点から構成する
◎:ジェンダーを講義の一つの柱とする
○:ジェンダーについて1,2回取り上げる
※は学部・大学院共修。
委細は各授業のオリエンテーションで確認してください。また履修登録の際には、学習計画ガイドブック(学部)/学生便覧講義要項(大学院)に従って下さい。

◆学部基幹科目群◆
 ヒューマン・セクソロジー 【全学共通/夏−火2】村瀬幸浩
男女が互いに人権を尊重しつつ手を携えて生きる社会の実現について、性(Sexuality)の分野に引き寄せて考えます。青年期の性的教養としての性の生理、エイズ・性感染症などの性の病理を学び直すとともに、性の多様性、性の暴力など、「人権」としての性を追求します。
 男女共同参画時代のキャリアデザイン【全学共通/夏−木4】
 西山昭彦/オムニバス(如水会講師)
人材のダイバーシティ、男女共同参画、ワークライフバランスなど、新たな社会的トレンドの背景と具体的な実践例を学ぶ場を提供します。企業で活躍する本学卒業生、官界で男女共同参画に携わる方々、経営トップの方々によるオムニバスです。
 ジェンダーと心理学 【全学共通/冬−火3】柘植道子
社会における性別の持つ意味や問題に心理学の視点からアプローチします。心理学の理論のなかでジェンダーはどのように捉えられ、研究されているのか。ジェンダーとメンタルヘルスにはどのような関係があるのかについて学んでいきます。
 ジェンダーから世界を読む 【共通/冬−水・2】 中井亜佐子/オムニバス
さまざまな時代、地域、言語文化を専門とする講師陣が、「ジェンダー」という視点を共有して、「世界」のありようを多角的に読み解く試みです。今学期の講義ではとくに、国民、民族、「人種」などといった問題系と、ジェンダーやセクシュアリティの問題とがどのような形で関わり合うのかという点について、重点的に議論します。
 ジェンダーと社会【社・基礎/夏−火3】佐藤文香
ジェンダー研究の基礎概念をおさえた上で、家族・労働・性愛・暴力などのテーマ別にジェンダー視角から社会へとアプローチする方法を学んでいきます。
 家族社会学 【社・発展/夏−木3】木本喜美子
現代家族がかかえる問題を明らかにするために、家族の歴史変動過程を重視し、その把握と解析方法をめぐって理論的立場を異にする見解に検討を加えていきます。ジェンダー・アプローチが焦点となります。

◆大学院基幹科目群◆
社会科学のなかのジェンダー 【夏−木2】コーディネーター:貴堂嘉之
既存の社会科学/人文科学のディシプリンとジェンダー研究とを融合させて、ジェンダー視点を組み入れた社会科学の新たな可能性を切り拓くことを目的としたオムニバス形式の講義。
社会学/地球市民とジェンダー 【夏−金・2】 木本喜美子
現代日本では、各社社会の進行や社会の二極分化という問題が議論されています。社会分析において、ジェンダーと階級との交錯関係をいかにとりおさえるべきかという課題は、ますます重要なものとなってきています。本講義では、このジャンルの実証分析として評価の高いテクストを取り上げ、そこでの分析方法について考察していきます。
ジェンダー関係論 【冬−木4】佐藤文香
ジェンダー研究の洋書講読を行います。2009年度はフェミニスト国際関係論の代表的論者のテキストを講読しつつ、その方法論的課題について考察します。

◆学部連携科目群◆

〔全学共通科目〕
頻度 曜日・時限 講義名 担当者
○ 夏−火・4 各国思想論T(ドイツ語圏) 藤野寛
◎ 夏−火・3 Introduction to Counseling Psychology 柘植道子
◎ 夏−水・2 英文学講義T 中井亜佐子
○ 夏−金・3 台湾の歴史と文化 洪郁如
○ 夏−木・2/冬−木・2 まちづくり(2009夏/冬) 林大樹・堂免隆浩


〔各学部の科目〕
頻度 学部・区分 曜日・時限 講義名 担当者
○ 商・発展 冬−火・2/金・2 企業社会論 谷本寛治
○ 経・発展* 夏−火・2 労働経済学T 川口大司
○ 経・発展* 冬−月・1/水・1 公共経済学 竹内幹
◎ 法・発展 冬−月・2 法言語文化論T 小関武史
◎ 法・発展 冬−火・2 交渉文化論T 吉野由利
◎ 社・導入 冬−月・3 社会研究入門ゼミ 坂元ひろ子
★ 社・導入 冬−火・3 社会研究入門ゼミ 佐藤文香
◎ 社・基礎 夏−月・2 国際社会学I 伊藤るり
○ 社・基礎 夏−月・4 社会思想 森村敏己
○ 社・基礎 夏−火・2 ヨーロッパ社会史総論 阪西紀子
○ 社・基礎 夏−火・2 社会調査法U 町村敬志
○ 社・基礎 夏−水・2 社会学理論 多田治
○ 社・基礎 夏−金・3 教育の歴史 関 啓子
★ 社・基礎 冬−火・3 社会と文化 洪郁如
○ 社・基礎 冬−木・3 社会史史料講読V 貴堂嘉之
○ 社・基礎 冬−金・1 教育社会学 中田康彦
○ 社・発展* 夏−水・3 アジア思想史特論 アン・ニ
○ 社・発展 冬−月・2 身体と教育 中澤篤史
○ 社・発展 冬−月・3 宗教社会学U 深澤英隆
★ 社・発展* 冬−金・2 社会調査特問 木本喜美子
○ 社・発展* 冬−金・3 環境教育学 関 啓子


◆連携科目(大学院)

頻度 研究科 曜日・時限 講義名 担当者
◎ 法 冬−火・2 交渉文化論特殊問題第三 吉野由利
○ 社 夏−月・2 地球市民論 関 啓子
◎ 社 夏−月・4 国際社会学特論 伊藤るり
○ 社 夏−火・1 文化と政策 足羽與志子
○ 社 夏−水・2 地球社会と紛争 足羽與志子
◎ 社 夏−水・2 平和社会論 宮地尚子
○ 社 夏−水・2 社会組織分析 林大樹
★ 社 冬−火・4 アジア思想史 坂元ひろ子
★ 社 冬−火・4 文芸思想研究 井川ちとせ
◎ 社 冬−水・2 地球社会と生命 宮地尚子
★ 社 冬−金・3 文化生成研究 洪郁如
◎ 言社 夏−水・4 文献演習(英語T) 齋藤みどり
◎ 言社 冬−火・2 欧米言語文化論(英語圏)Y 吉野由利
○ 言社 冬−火・3 言語文化論系基礎講義 三浦玲一
◎ 言社 冬−木・2 欧米言語文化論(英語圏)V 中井亜佐子
◎ 言社 冬−金・2 文献演習(英語U) 齋藤みどり


**2008年度のジェンダー教育プログラムの概要については、こちらをご覧下さい。
 
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