研究部門

研究部門では、センターのメンバーが共同研究および個人研究を行います。

2014年度~2016年度は、先端課題研究14「ジェンダー研究の過去・現在・未来 ―女性学・ジェンダー研究のパイオニアに対する聞き取り調査を中心に」に取り組んでいます。  

本プロジェクトは、日本を主たる活動拠点としつつ、(1)女性学の立ち上げ、ならびに(2)社会科学の各専門領域でジェンダーやセクシュアリティの視角をとりいれた研究の開拓に取り組んでこられたパイオニア的研究者に対して聞き取り調査を実施し、これを通じて、ジェンダー社会科学の到達点と現下の課題群を確認し、今後のあり方を展望するものです。  

3年間の共同研究の成果は、(1)ウェブサイト上のインタビュー・アーカイブと、(2)一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究叢書の出版の二本立てで発信していく予定です。

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2006年度~2008年度には、先端課題研究7「日常実践/方法としてのジェンダー」に教員・院生の共同研究として取り組み、その成果は木本喜美子・貴堂嘉之編 『ジェンダーと社会-男性史・軍隊・セクシュアリティ-』(旬報社、2010)として刊行されました。


第Ⅰ部 男性史

第1章 「男性史」と歴史学  加藤千香子
第2章 〈フェミニスト男性史〉は可能か―男性性権力の理論と歴史、そして運動  海妻径子
第3章 〈男性の歴史〉から〈ジェンダー化された歴史学〉へ―アメリカ史研究における男性性の位置  兼子 歩
第4章 二〇世紀転換期イギリスの事務職員と〈男らしさ〉  井川 ちとせ

第Ⅱ部 軍隊

第5章 軍事化と戦争の根源的要因としてのジェンダー:シンシア・コウバーン(池田直子・佐藤文香訳)
第6章 ジェンダー化される「ポストモダンの軍隊」―「新しさ」をめぐり動員される女性性/男性性佐藤文香
第7章 日本陸軍における男性性の構築―男性の「恐怖心」をめぐる解釈を軸に  中村江里

第Ⅲ部 セクシュアリティ

第8章 セクシュアリティの変容?―エイリアン的他者から善良なゲイ市民へ:ダイアン・リチャードソン(池内靖子訳)
第9章 ゲイ権利運動とアメリカ政治─クロゼット、カミングアウト、アウティング 中野 聡
第10章 分断される「女/性」─愛国婦人会芸娼妓入会をめぐって  嶽本新奈
第11章 二〇世紀転換期アメリカにおける「白人奴隷制」  森田麻美

第Ⅳ部 政策・思想・教育

第12章 韓国における朴正煕政権の開発主義と家族計画事業―一九六〇―一九七〇年代を中心に 権慈玉
第13章 アメリカ建国期における女性教育の思想 鈴木周太郎
第14章 ヘーゲルのジェンダー論をどう読むか?―ヘーゲルの男女観に関する一考察 赤石憲昭
第15章 スポーツにおけるジェンダー関係の変化―アイルランド・ゲーリックゲームス 坂なつこ

この著作には、センターの教員メンバーだけでなく、共同研究に参加した院生の論考も多く収められています。今後も、ジェンダー視角の導入により既存の人文科学・社会科学諸分野のディシプリンに揺さぶりをかけ、新たな方法論的地平の開拓をめざし、共同研究の成果を生み出していきます。



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