研究部門
研究部門では、センターのメンバーが共同研究および個人研究を行います。
2014年度~2016年度には、先端課題研究14「ジェンダー研究の過去・現在・未来 ―女性学・ジェンダー研究のパイオニアに対する聞き取り調査を中心に」に教員・院生の共同研究として取り組み、その成果は佐藤文香・伊藤るり編 『ジェンダー研究を継承する―Inheriting Gender Studies』(人文書院、2017)として刊行されました。
第Ⅰ部 新しい学問の創出ー女性学・男性学・ジェンダー研究
はじめに |
佐藤 文香 |
総説 |
佐藤 文香・森 千香子 |
第1章 |
原 ひろ子 佐藤 文香・伊藤 るり |
第2章 |
井上 輝子 跡部 千慧 |
第3章 |
金井 淑子 五十嵐 舞 |
第4章 |
上野 千鶴子 山崎 智慧子・関根 里奈子・佐藤 文香 |
第5章 |
江原 由美子 関根 里奈子 |
第6章 |
伊藤 公雄 徳安 慧一 |
第7章 |
木本 喜美子 渡邉 綾 |
第8章 |
勝方=稲福 恵子 藤浪 海 |
第9章 |
鄭 暎惠 田口 ローレンス 吉孝 |
第Ⅱ部 歴史を拓くー女性史・男性史・ジェンダー史
総説 |
貴堂 嘉之 |
第10章 |
もろさわ ようこ 浦田 三紗子 |
第11章 |
伊藤 康子 井上 直子 |
第12章 |
加納 実紀代 平井 和子 |
第13章 |
西川 祐子 井上 直子・佐藤 文香・平井 和子 |
第14章 |
有賀 夏紀 三好 文・貴堂 嘉之 |
第15章 |
荻野 美穂 大庭 万里奈 |
第16章 |
宮城 晴美 青野 桃子 |
第17章 |
金 富子 青野 桃子・田口 ローレンス 吉孝・藤浪 海 |
第18章 |
坂元 ひろ子 上村 陽子 |
第19章 |
鹿野 政直 中村 江里 |
第Ⅲ部 個に寄り添うーセクソロジーからヒューマンセクソロジーへ
総説 |
坂 なつこ |
第20章 |
池上 千寿子 大島 岳・坂 なつこ |
第21章 |
村瀬 幸浩 横山 陸 |
おわりに |
ジェンダー研究の<継承>と当事者性の獲得 伊藤 るり |
この著作では、センターの教員メンバーと共に、共同研究に参加した院生がジェンダー研究のパイオニア的研究者にインタビューを行っております。今後もパイオニアである研究者の方々の築き上げてきたジェンダー研究における知を、次世代へと継承し、前進させていくことに貢献していきたいと思います。
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2006年度~2008年度には、先端課題研究7「日常実践/方法としてのジェンダー」に教員・院生の共同研究として取り組み、その成果は木本喜美子・貴堂嘉之編 『ジェンダーと社会-男性史・軍隊・セクシュアリティ-』(旬報社、2010)として刊行されました。
第Ⅰ部 男性史
第1章 |
「男性史」と歴史学 加藤千香子 |
第2章 |
〈フェミニスト男性史〉は可能か―男性性権力の理論と歴史、そして運動 海妻径子 |
第3章 |
〈男性の歴史〉から〈ジェンダー化された歴史学〉へ―アメリカ史研究における男性性の位置 兼子 歩 |
第4章 |
二〇世紀転換期イギリスの事務職員と〈男らしさ〉 井川 ちとせ |
第Ⅱ部 軍隊
第5章 |
軍事化と戦争の根源的要因としてのジェンダー:シンシア・コウバーン(池田直子・佐藤文香訳) |
第6章 |
ジェンダー化される「ポストモダンの軍隊」―「新しさ」をめぐり動員される女性性/男性性佐藤文香 |
第7章 |
日本陸軍における男性性の構築―男性の「恐怖心」をめぐる解釈を軸に 中村江里 |
第Ⅲ部 セクシュアリティ
第8章 |
セクシュアリティの変容?―エイリアン的他者から善良なゲイ市民へ:ダイアン・リチャードソン(池内靖子訳) |
第9章 |
ゲイ権利運動とアメリカ政治─クロゼット、カミングアウト、アウティング 中野 聡 |
第10章 |
分断される「女/性」─愛国婦人会芸娼妓入会をめぐって 嶽本新奈 |
第11章 |
二〇世紀転換期アメリカにおける「白人奴隷制」 森田麻美 |
第Ⅳ部 政策・思想・教育
第12章 |
韓国における朴正煕政権の開発主義と家族計画事業―一九六〇―一九七〇年代を中心に 権慈玉 |
第13章 |
アメリカ建国期における女性教育の思想 鈴木周太郎 |
第14章 |
ヘーゲルのジェンダー論をどう読むか?―ヘーゲルの男女観に関する一考察 赤石憲昭 |
第15章 |
スポーツにおけるジェンダー関係の変化―アイルランド・ゲーリックゲームス 坂なつこ |
この著作には、センターの教員メンバーだけでなく、共同研究に参加した院生の論考も多く収められています。今後も、ジェンダー視角の導入により既存の人文科学・社会科学諸分野のディシプリンに揺さぶりをかけ、新たな方法論的地平の開拓をめざし、共同研究の成果を生み出していきます。
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